来週からマイナ免許証の制度が始まるのを前に都内の運転免許試験場ではきょう、手続きのデモンストレーションが行われた。事前にインターネットで来場の予約をしたうえで受付機を操作して申請書類を受け取る。その後、マイナンバーカードを読み取り機の上に置いて手続きを行うという。マイナ免許証の制度の導入でこれまでの運転免許証がなくなったり使えなくなったりするわけではない。免許証を新たに取ったり有効期限が来て更新したりする際にマイナ免許証を1枚持つ、従来の運転免許証を持つ、マイナ免許証と従来の運転免許証の2枚を持つの3つの中から選ぶことができる。マイナ免許証にすると引っ越しをした際、役所に届け出をするだけで免許証の住所変更もあわせてできることや免許証の更新時の講習をオンラインで受けられるメリットがあると説明されている。そうしたメリットの一方、マイナ免許証にはマイナンバーカードの有効期限と運転免許証の有効期限が別々に存在する。このため更新する際には注意が必要。例えばマイナンバーカードの有効期限が来たため役所に行って更新手続きをした。ところが現在のシステムではマイナンバーカードのほうの更新をすると免許証の情報は引き継がれない。したがってもう一度、警察署などで一体化の手続きをやり直さなくてはならない。坂井国家公安委員長はきょうの会見でことしの秋には改善する見通しだと述べている。警察庁はシステムが改善される秋までの間はマイナンバーカードの期限が近い人はまずカードの更新を先にしてからマイナ免許証を取得してほしいと呼びかけている。
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