今月、東京都内のスーパーでは「全国的な米の供給不足により お米が品薄状態になっています」「お米は1家族様1点までとさせていただきます」などの貼り紙が。コメ不足のため棚はスカスカで購入制限も行われていた。現在、深刻なコメ不足となっている日本。埼玉県の激安スーパーではコメの品薄で主力商品である10キロ入りの国内米がほぼ仕入れできない状況に。その代わりの対策として急遽2キロのコメや、アメリカ・カリフォルニア産のコメを仕入れて品薄に対応している。現在この店では5キロのコメを700円ほど値上げして2,500円ほどで販売しているが、客は仕方無しに購入する。また、「ちょっと控えちゃう。(主食を)そうめんとかに切り替えた」という人も。農林水産省の最新のデータによると、コメの事業者が抱える主食用のコメの在庫は過去最低となる156万トンに。一体なぜ全国的にコメ不足が起きているのか。理由は2つ。1つ目は去年の記録的猛暑。猛暑の影響で変色したり規格外になるコメも多かったという。寿司店では開店当初から新潟県産にこだわっていたコメを今年に入って長野県産に変更したという。そしてコメ不足2つ目の理由はインバウンド需要の回復によるコメ需要の増加。都内のおにぎり専門店でも国産米などの仕入れ値の高騰が続き、おにぎりの販売価格を30円値上げしたという。佐賀県の名物駅弁「かしわめし」は鶏肉や玉子の下にダシが染み込んだコメを敷き詰めた人気の駅弁。そんな弁当で新たに考えたアイデアは、コメをパンに代えた「かしわトースト」。販売の予定はないそうだが、辛い実情を知ってもらうため試しに作ってみたという。