鹿児島大学医学部は看護学専攻の入試に、県内の離島出身者を対象とする「離島枠」を新たにもうけ、2年後の2027年4月入学の受験生から対象にし、離島地域での看護人材不足が課題となる中、進学の機会を確保し離島の医療を支える人材を育成したいとしている。厚生労働省の就業状況調査では鹿児島県の看護職員は2022年末時点で人口10万人あたり2072.8人と全国2位となっている一方で、鹿児島大学によると、都市具と離島地域などで偏り安定した医療提供・人員確保が課題となっているという。離島枠の対象は県内の離島の小・中学校、高校などを卒業する人で自己推薦型の選抜区分で受験することができる。卒業後は原則として直ちに県内の離島地域の医療機関で3年以上勤務するとされているが、将来のキャリア形成に柔軟に対応するため一定の猶予期間が設けられている。