岡山県のポツンと一軒家を訪れ、主の澄夫さんに話を聞いた。元々7、8軒の集落で50年ほど前から減少した。昭和の初めに祖父が開拓し住み着いた。建物は築100年で元茅葺き屋根。祖父は移住後に農家に転身。父は林業兼農業で炭焼きもしていた。2人兄弟の長男として生まれた澄夫さんは高専を出て保険会社に15年勤務し、バイクショップに転職した。父親が亡くなったのを機に地元に戻り、麓のホテルに勤務した。50歳で退職し道の駅のマネージャーを務めた。田んぼには害獣除けの電気柵が設置されていた。田んぼは6反ほどあったが作業に限界があり半分以上は諦めたという。一部を畑に変えて自家用の野菜を栽培している。小川にはわさびが自生していた。