西日本と東日本では大気の状態が非常に不安定になっている。落雷や急な強い雨などに注意。日中の最高気温が19.2度と、4月中旬並みの暖かさとなったきょうの東京都心。東京・千代田区・靖国神社で、気象庁の担当者が「東京の標本木を観測し6輪」と述べ、東京で桜が開花したと発表した。東京の桜の開花は、平年と同じで、去年より5日早くなっている。桜の開花はきょうは長崎・長崎市、鹿児島・鹿児島市、宮崎・宮崎市でも発表された。今後1週間から10日ほどで満開となる見込み。花見を楽しみたいところだが、気になるのが天気。鹿児島では雨が降る中での開花発表となったが、気象庁によると、上空の寒気や高気圧の縁を回って流れ込む暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定になり、東海や関東甲信で局地的に雷雨となっている。大気の不安定な状態は、西日本では今夜遅くにかけて、東日本ではあす昼前にかけて続く見込み。気象庁は、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、ひょうに注意するよう呼びかけている。黄砂にも注意が必要。中国大陸で観測され、あす〜あさってにかけて、西日本から北日本の広い範囲に飛来する見込み。2年前、黄砂が飛来した日の東京都内の映像。東京スカイツリーの後ろには、高層ビル群がかすんで見えている。車の上には、うっすらと細かい砂のようなものが。宮城・仙台市の飲食店は「(屋外のカウンターについて)1回きれいにしても、また少しすると増えてきての繰り返し」と語った。今回の黄砂の影響はどの程度なのか。物が肉眼ではっきり見える範囲の視程は、各地で10キロ未満となり、所によって5キロ未満になると予想されている。屋外に干した洗濯物に黄砂が付着するなどの影響が予想されるほか、見通しが悪くなった場合は、交通への影響が出るおそれがあり、気象庁が注意を呼びかけている。また花粉症やぜんそくなどの症状が悪化するおそれもあり、マスクを着用するなど対策を。