国立極地研究所で公開された世界最大級の隕石。高さ16cm、幅29cm、ラグビーボールくらいの大きさで重さは13kg。隕石が発見されたのは24年前の南極。発見者の今栄直也さんは極地研で南極の隕石をはじめ地球外起源物質の調査、研究を行っている。NASA・米国航空宇宙局が4年前に公開した動画。火星探査機の膨大な画像データをつなぎ合わせて作成した映像には約5kmの巨大なクレーターが確認できる。この隕石も衝突をきっかけに宇宙空間へ飛び出し、1000万年以上の時を経て奇跡的に地球にたどり着いたと考えられる。極地研によると月の隕石も火星の隕石も南極で発見したのは日本が最初。各国のパビリオンに人々が熱狂した1970年の大阪万博で米国館に展示された月の石。政府は火星の石を大阪関西万博の目玉の一つにしたい考え。経済産業省で斎藤健大臣が会見、「生命の起源を示す学術的な価値も高く、万博のテーマであるいのちに深く関わる展示となる」など述べた。