2週間前に田植えを始めたという茨城・龍ケ崎市のコメ農家の横田さん。扱っているのはコシヒカリやあきたこまちなど。種まきから植えられるようになるまで約2週間かかる。病気を防ぐため、こまめに寒気をしながら一定の温度を保つようにしている。特に苗になるまでの間は気を抜くことができないという。田植えに向かうため、苗の詰め込み作業を手伝う。人件費削減のため、通常は2人で作業。東京ドーム約38個分あるという田んぼに苗を植えていく。収穫まで4か月かかる。今週、コメ5kgあたりの平均価格は4220円に。史上最高値を更新。米の高騰について横田さんは「今まで米の価格が安かった。コスト上がっているので値段が上がるのは歓迎されることだが、高くなりすぎて買えないとかは農家にとって本末転倒」などと話した。不安なのは、高すぎて日本の米が売れなくなること。コメ農家が今期待しているのは、備蓄米の放出。農水省の発表によると、3月に放出した備蓄米は約21万トンだが、集荷業者、卸売業者を経て小売業者に渡っているのは約3000トンとわずか約1.4%に留まっている。流通が増えていない理由として、運搬しているトラック不足や精米に時間がかかることなどを上げている。