茨城県・大井川知事は「軽症でも救急車を手軽に使ってしまう方が残念ながらいる。救急車が無料のタクシー化している」と会見で述べた。茨城県内の23の大病院に救急車で搬送され緊急性が認められない場合、病院が「選定療養費」として、患者から7700円以上を徴収する取り組みに賛同。去年、救急搬送された人は速報値で14万3046人で2年連続最多を更新。うち47.9%が入院の必要のない軽症。救急車が入電から現場到着までの時間は10.5分。茨城県が参考にしたのが三重県松阪市の取り組みです。先月から3つの大病院で救急搬送されても入院に至らなかった軽症の患者から7700円を徴収している。福島県立医科大学・安田貢特任教授は「行政が患者側に正しい理解を周知徹底できるかが鍵」とコメント。救急車を呼ぶべきかどうか迷った際は、電話相談窓口「#7119」を利用するよう呼びかけている。