バイデン大統領は17日、日本製鉄によるUSスチール買収計画に反対する全米鉄鋼労働組合に歩調を合わせる姿勢を改めて鮮明にした。USWの本部があるペンシルベニア州は大統領選の勝敗を左右する激戦州で、トランプ前大統領との接戦が予想されている。バイデン大統領が勝つためには週内だけで5万人の組合員を抱えるUSWの支持が欠かせない。一方、バイデン大統領は中国製の鉄鋼とアルミの制裁関税を3倍に引き上げることを検討すると正式に表明した。バイデン大統領は中国政府が多額の補助金を支給し鉄鋼価格の下落を招いているとして強く批判した。