中国・四国を中心に100店舗以上展開するスーパー。多くが広さ2000平方メートルほどで店内での買い回りのしやすさが売り。4月からは正社員や嘱託社員約1400人を対象に基本給を月額3万円引き上げるという。大幅なベースアップの背景にあるのが好調な業績。売上は35年連続で増加、利益も前年比5%近く増えているという。業績を下支えしている一つが24時間営業。全店舗で実施している。近年多くのスーパーや外食チェーンなどが営業時間を短縮する中、あえて24時間営業を続けて深夜・早朝の需要を取り込んできたという。2つ目は発注の効率化、AIで自動化した。予測客数・気温・売り値・在庫・販売実績などをもとにAIが店舗ごとの発注を最適化。売れ残りや廃棄商品を約15%減らすことができたという。3つ目は物流の効率化。この会社は去年香川県坂出市に新たな物流拠点を作った。以前、四国の店舗には岡山県側にある物流拠点から商品を運んでいたが四国側にも拠点を設けることで瀬戸大橋を渡るコストを年間数億円削減。内部は機械化を徹底し、出来るだけ人手をかけないようにしている。さらに24時間営業を生かし、深夜帯に配送を行うことで渋滞などの影響も少なくなり物流の効率アップに繋がっているという。これらの取り組みによって生まれた利益をベースアップにつなげた理由について社長は「人をコストと考えるか投資と考えるか。我が社は投資と考えている。さらに生産性を上げてしっかり利用してもらって。さらに好循環の社会を目指す」などコメント。