スイスの中央銀行、スイス国立銀行は21日、政策金利を0.25ポイント引き下げると発表。ほかの主要な中央銀行が金利を据え置くなかで、いち早く利下げに踏み切った。利下げは、マイナス金利政策を導入した2015年以来で、政策金利は1.5%となる。スイスでは、2月の消費者物価指数が1年前から1.2%の上昇と、2%を9カ月連続で下回り、インフレの鈍化傾向が続いている。スイス中銀は、「過去2年半にわたるインフレとの戦いが効果的だったことで、金融緩和が可能になった」とし、利下げにより経済活動を支える考えを示した。