運転ミスによる高齢ドライバーの事故では様々な原因が指摘されている。これを未然に防ぐために福岡県の警察では独自の取り組みが始まっている。福岡県警は65歳以上で、1年間に3回以上事故を起こしたドライバーを「頻回事故歴者」としてリストアップしている。その数は年間約300人から450人にのぼる。タクシー運転手(70)は、車同士の接触など1年間で3回事故を起こしている。面談のあと、起こした事故に合わせて個別の実技講習をおこなう。判断の遅れや運転操作のクセなどもチェックする。3回の事故のうち2回が交差点での事故であることから、多段階停止をするようアドバイスした。頻回事故歴者への接触が免許返納へつながったケースもある。女性(76)は車を急発進させ塀を突き破るなど2か月で3回事故を起こしていた。