国際収支は輸出から輸入を差し引く貿易収支や旅行収支を含むサービス収支、海外投資に伴う第1次所得収支などで構成するが、2010年まで貿易収支の黒字が柱だったのに対し、2011年以降は貿易赤字が増え、第一次黒字収支が所得の中心となっている。近年では海外投資に伴う収益が海外で再投資され、日本に戻らない傾向が指摘されている。そのほか、海外のIT大手が提供するサービスの利用も増え、デジタル関連の赤字も目立っているという。財務省は、国際収支から見た日本経済の課題を議論する新たな会合を開いた。6月にも議論を取りまとめ公表するという。(日経電子版)