わずか10分で打ち切られた「103万円の壁」引き上げをめぐる協議。国民民主党が「178万円」へ引き上げを求めたが、与党は「123万円」を提示。国民民主党は「話にならない」として与党に新たな引き上げ幅の提案を求めていた。こうして行われたきのうの協議だがわずか10分で終了。自民党の宮沢洋一税調会長は「グリーンといったものがどこにあるのか教えてください、新たな提案がなければこれ以上協議はできませんということでお帰りになった」。玉木雄一郎議員はXで「178万円に決まっています」と投稿。石破総理は火消しに。123万円と178万円ではどのくらいの差があるのか?落合孝裕税理士による試算では、年収500万円の人物の場合178万円の減税の場合15万1500円に対し123万円の減税の場合4万500円の減税となるなど、11万1000円の差があるという。一方で178万円に引き上げると国の税収は7兆円以上減るという試算もある。専門家の伊藤惇夫氏は完全に打ち切りになった場合ではないとしているが、年内に与野党が合意しなければ来年度の適用も危ぶまれる状況。今後は妥協点の模索へ。