大阪万博で象徴的なものとされている「万博リング」、もともと象徴的な建物は作らないとしていたが、350億円がかかり、世界最大の無駄遣いとの指摘もある。吉村知事は「万博は150の国々が集まる。多様性を認めつつも、社会課題の解決に向けて1つになろうがコンセプト。日本が持つ木造建築の高い技術を世界に発信する意図もある。万博後の活用方法も重要」と語った。長妻氏は「リングを作ることで予算が増えた。その際に吉村知事はこれが最後だと言ったのに、そこからさらに予算が増えた。赤字になった際に誰が負担するか、あらかじめ決めておくべき。愛知万博を見習って予算の削減にも取り組むべき」と語った。赤字が出たらどうするのか。国も大阪府も補填は考えていないとしている。吉村知事は「チケットの値上げはない。CFOを置いて赤字が出ないよう収支をしっかり管理する。黒字になる可能性もあり、誰が責任を負うか、はっきりさせないといけない」と語った。CFOには財務省出身の小野平八郎氏が就任した。橋下氏は「国政では赤字になった事業で誰が責任を負うかなんて議論は起きない。万博の経済効果には3兆円の経済効果があるとされていて、国の事業でこれだけの経済効果があるものはない。それでもぐちゃぐちゃ言われるなら、国に頼らず、大阪府・大阪市で全てのコストを負担すればいい。その代わりに黒字が出た場合はもらう」と語り、大阪府・大阪市の貯金の現状をフリップで紹介した。大阪・関西万博の経済波及効果の試算は経済産業省で約2.9兆円、アジア太平洋研究所で約2.7兆円。貯金は大阪府が2262億円、大阪市が2452億円。吉村知事は「日本を良くするために万博をやる。黒字が出た場合も大阪がもらうという議論はちょっと乱暴かな」と語った。長妻氏は「当初の予算から1000億円以上増えている」と語り、万博は国・大阪・民間の3すくみで誰も責任を取らない構図になっていると指摘した。