ことし4月に開幕する大阪・関西万博は、前売券の販売が今月21日時点で780万枚余りと目標の半分ほどにとどまっていて、政府は先に推進本部の会合を開くなどして機運の醸成を図っている。こうした中、政府と博覧会協会は繰り返し訪れる人を増やそうと、10月3日まで何度でも入場できる「通期パス」を5月までに来場した人に限って割り引き価格で販売する方向で調整に入った。18歳以上の大人の場合、3万円のパスが2割引の2万4000円で購入できる。また通期パスで入場できる時間はこれまで混雑を避けるため午前11時からとしていたが、2時間前倒しして9時からとする方針。さらにチケット購入の利便性を高めるため、会期中はID登録が不要な電子チケットや会場で購入できる当日券も販売するとしている。政府はあす石破総理大臣と全国知事会との面会でこうした内容を説明し、販売促進に協力を呼びかけることにしている。