ペルーは世界遺産マチュピチュ遺跡で知られているが、豊富な鉱物資源も。近年は中国企業が出資する港が開港するなど米中の覇権争いの舞台にもなっている。そんなペルーで祈祷師たちが占っていたのが、今週末に行われる大統領選挙の行方。この10年で8人の大統領が就任し、政治の混乱が続いてきたペルー。7日に行われる決選投票の候補は、右派のケイコ・フジモリ候補。日系人として初めてペルーの大統領に就任し去年亡くなったアルベルト・フジモリ氏の長女。対するは左派のロベルト・サンチェス候補。現職の議員で、2021年に発足した左派政権では通商観光相を務めた。フジモリ元大統領は、強いリーダーシップで経済の安定や治安回復を実現したと評価の声がある一方、強権的な手法で人権を侵害したとの批判もある。ケイコ氏は過去3回大統領選挙に挑んできたが、父親の功罪に対する国民の評価も影響し落選してきた。ケイコ氏は政治の混乱の収束や、治安対策の強化などを訴えている。サンチェス氏は、90年代のフジモリ政権によって不平等が拡大したと批判し、経済格差の是正などを訴え、いわゆる反フジモリ票の取り込みを図っている。ケイコ氏が3回の大統領選で敗れてきた要因が反フジモリ派の存在。決選投票を前に、反対派の人達はケイコ氏が当選すれば父親の政権の再来になると訴えている。アルマンドさんは30年以上前、当時フジモリ政権下で大学生の兄が治安部隊によってほかの学生と共に連れ去られ殺害されたと主張してきた。フジモリ元大学生は、治安部隊を指揮して市民を殺害した殺人などの罪で、退任後禁錮25年の有罪判決が確定。しかし死の直前まで無実だと主張し、遺族や被害者に深いしこりが残った。一方ケイコ氏は、リーダーシップを発揮した父と自分を重ねる戦略に出ている。そして訴えるのが治安対策の強化。ペルーでは都市部を中心に犯罪組織による殺人や恐喝が増加し、治安悪化が大きな社会問題となっている。今回初めてケイコ氏の支持を決めたというモラレスさん。運輸業界で働く夫と息子が犯罪組織からみかじめ料を要求され、応じなければ殺害すると日々脅されているという。かつて反政府武装グループを取り締まったフジモリ元大統領の娘に治安改善への期待を寄せている。長年世論調査を行ってきた専門家は、今回の選挙では異なる傾向が見られる可能性があると指摘。
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