元側近のバノン氏がイーロン・マスク氏に牙を剥く背景には移民労働者に発給されるビザがある。H-1B就労ビザという就労ビザは、ハイテク機能に必要な人材を確保するため、特定の専門分野での学士号またはそれと同等以上の学位・資格を持つ外国人労働者へのビザで、最長6年間の滞在が可能となっている。アメリカメディアによると、イーロン・マスク氏は移民政策の解決策としてこのビザの必要性を指摘し、マスク氏を率いるIT業界などの大物たちの陣営はテック派と呼ばれ、移民に賛成という。一方、MAGA派は反移民を掲げていて、対立する構造となっている。トランプ次期大統領の考えは、CNNによると、トランプ氏は2016年、H-1Bビザに対してアメリカ企業が外国人労働者を低賃金で雇い、アメリカ人労働者の代わりにするための方法だと批判していたが、先月ニューヨーク・ポストのインタビューでは私はずっとH-1Bの信奉者などと主張したという。中林教授は「トランプ氏としてはテック派とMAGA派、どちらも失いたくないのが本音」などと話した。柳澤さんは「トランプ氏自身はいいとこ取りをしようと思っていると思う。」などとコメントした。能條さんは「やはり選挙の時は対民主党というところで自分たちの矛盾には気づかないふりをしていた部分があると思う。ある程度バランスを取らないと政権維持できないというところにもなっていくので、一枚岩ではない」などと話した。
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