幕張メッセで一昨日まで開催されていた「CEATEC 2025」に次世代の太陽電池が展示されていた。「有機薄膜太陽電池」は従来のパネルと違い、薄くて柔らかいフィルムで発電できる薄型太陽電池の1つ。薄さは1ミリ。実用化されればスマホに貼って充電したり、窓に貼り付けるだけで発電できるかもしれない。その研究を進めている諏訪東京理科大学では、農業用ハウスの天井に有機薄膜太陽電池を貼り付け、作物を育てたりする検証を行っている。8月には山梨県と共同でブドウの色付きを良くする栽培実験を行った。この太陽電池の特徴である透過性を活かし、太陽光を遮ることなく栽培しながら同時に発電を行うというもの。こうした研究が世界で進む中、日本発の薄型太陽電池「ペロブスカイト」も注目を集めている。