アップルのグレッグ・ジョズウィアック上級副社長はテレビ東京の取材に「どう他と差別化を図るか考えたとき、現実として世界はこれ以上新たなAIチャットボットを求めていない。すでに優れたサービスが多数ありその中で最高のものを提供したいと考えた。それがChatGPTだ。」と述べた。アップルは去年12月、音声アシスタント「Siri」への「ChatGPT」の統合を発表した。ChatGPTのほうが精度の高い回答ができるとSiriが判断すればそちらを表示する機能もある。他社の記述も活用しながらまずは誰もが使いやすいAIサービスの構築に重点を置く。ジョズウィアック氏は「われわれはAIサービスに独自の価値を加えたい。他と差別化するには生成AIを簡単かつシンプルに人々の生活に溶け込ませることが重要。そして常にプライバシーを重視している。個人情報をデバイス内にとどめ、デバイス内で嘉納な限りの処理を完結させる。」と述べた。アップルインテリジェンスにはメールの文章のスタイルを友人向け、ビジネス向けなどに瞬時に修正する機能やカメラで撮影した画像から似た商品を検索する機能など普段遣いしやすいAIサービスを盛り込んだ。そして日本発祥の絵文字をAIでカスタマイズできるジェン文字機能で作成した画像はLINEなどの外部アプリでも使用できる。ジョズウィアック氏は「アップルと日本市場にはすばらしい相乗効果がある。使いやすさという面で日本人ほどその価値を理解しているユーザーは世界にいない。AI時代はまだ極めて初期段階にある。想像したことをすべて実現できる可能性を秘めているが、1~2年、いや5年でも足りず、iphoneのように何十年もかけて取り組むことになるだろう。」などと述べた。