「対話型AIに相談して良かったこと」、1つ目は「ちょっとした悩み」。友人とケンカして仲直り方法を対話型AIに相談したという女性。その内容を聞くと、まず優しい言葉で気持ちに寄り添った上で、1「質問で真意を訪ねる」、2「自分の気持ちを正直に伝える」などそれぞれ例文を添えて丁寧にアドバイスをくれる。その際には「焦って返信しないこと」「感情的になりすぎない」など返信時のポイントまで教えてくれる。相談を終え「なんだかモヤモヤがなくなって寝られそう。ありがとう。おやすみなさい」と伝えると「モヤモヤが解消されてよかったです。安心しておやすみ下さいね。おやすみなさい」と優しい言葉で締めくくられていた。別の大学生も友達の悩みにどう返していいか迷った末、対話型AIに相談したという。女性に聞いた話に沿って番組スタッフが同じ質問を対話型AIにしてみると「ポイントは解決策を押し付けるよりも気持ちを受け止めること」とアドバイス。話す順番・例文をつけて回答してくれた。そこで「そうじゃなくて具体的に教えて」と指示すると、今度は相手の感情パターン別に具体的な返答礼をいくつも提示してくれた。さらに対話型AIとより気持ちを共有するためによくやっていることがあるという。Chat GPTの場合は画面右下に「音声通話機能」があり、タップすると文章ではなく音声でAIと会話できる。実際に音声通話機能をやってもらった。日常の些細な相談にも乗ってくれる便利な対話型AIだが、注意点もある。AIに詳しい桜美林大学の教授によると、「対話型AIは確率的にもっともらしい回答をしているのに過ぎず、気持ちに寄り添ってくれているわけではない。このことを理解したうえで、日々のストレス解消など生活にうまく取り入れることが大切」と話す。
