平安時代の青木ヶ原は草1本生えない溶岩に覆われた場所だった。溶岩に苔が生えて、風で運ばれてきた種か野鳥の食べたフンが偶然、苔の保水があるところに着床して木が生え始めたという。青木ヶ原の木は溶岩の上に生えているので根が出てうねっている。土1cmの暑さが自然界にできるのには100年かかり、青木ヶ原の土は平均4~5cmだ。地盤が溶岩で土も薄いので倒木が多いのも樹海の特徴だ。倒木が土の代わりとなり、新しい命を育む。上から見ると樹海は緑の絨毯だ。針葉樹の森がずっと広がっていて、青い木が上から見ると風でそよいだときに波のように広がることから、樹海という名前になったと言われている。