子供たちが絵本を読んでもらっているのは、こども食堂で行われた高校生による絵本の読み聞かせ。活動しているのは、一般社団法人「本との出会いホントの出会い」の代表理事・関矢美南さん(高校3年生、18歳)。関矢さんは「“私にしかできないかな”という強い使命感を持って、機会格差を是正していきたいなって思っています」と話す。家庭環境による教育格差をなくすため、関矢さんは高校2年生の時、自ら法人を設置した。全国から集めた本で子供たちに読み聞かせや寄付活動を行っているという関矢さんは、「高校生が自発的にやるということに意味があるかなと思っていて、子供が子供のためにやっているという私の活動を見て、この現状(教育格差)をもっとよく知ってもらうことができるんじゃないか」と話す。お母さんが保育士だったこともあり、経済的理由で本に触れる機会が少ない子供たちを多く見てきたという関谷さんは、“誰もが平等に本に触れられるようにしたい”と、学校の休みを使って2年前から活動を始めた。こうした関矢さんの取り組みに区の教育委員会から去年、感謝状が贈られた。原動力について、関矢さんは「私たちが子供たちと交流して一緒に楽しんで、誰かと一緒に絵本を読んだ時の楽しさだったり、感動だったりを共有するというところも大切にしてほしいなって思って、子供たちと絵本の世界の懸け橋になりたいなという思いでやっています」と話す。関矢さんの“アスヨク”ソング・Da−iCE「I wonder」。