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「研究開発機関」 のテレビ露出情報

ことしのノーベル賞。平和賞は日本被団協が受賞したが、物理学賞と化学賞はともにAIに関係する研究者が選ばれた。AIを活用して、治療薬がない病気の薬を開発しようという、AI創薬の取り組みが進んでいる。世界的に拡大している感染症にかかり、治療薬開発の必要性を痛感した人がいる。ブラジルに住む元サッカー日本代表・田中マルクス闘莉王さんは、2年前デング熱に感染。デング熱は、蚊が媒介する感染症。高熱や激しい頭痛などを引き起こし、症状が重くなると死亡することもある。感染者数は過去5年で大幅に増加。今年は10月末時点ですでに過去最高だった去年の3倍近い1300万人に上っている。日本でも注意が呼びかけられる中、闘莉王さんは「もう二度とかかりたくない。早く薬を開発してほしい」と語った。
デング熱のように治療薬のない病気の新薬を開発しているスイスの研究開発機関は、2年前からAIを使って創薬を行う英国の企業と連携し、研究を進めている。チャールズモーブレイ氏は「AI創薬は大きな可能性を秘めた技術」などと話した。AI創薬の一例について。新しい薬を開発する際、薬を作用させたいたんぱく質の構造がどうなっているのか、通常繰り返し実験を行い解明する必要がある。しかしAIを使うことで、このたんぱく質の構造を高い精度で予測できるようになり、素早く研究が進むと期待されている。一般的に新薬の開発には、約10年、1000億円程度かかるとされてきたが、AIの活用によって、期間の短縮やコストの削減につながる可能性がある。
AI創薬は貧しい地域で流行する病気の治療にもつながると期待が高まっている。主に熱帯の貧困地域で流行する病気は、開発費の回収が見込めないことから、製薬会社が開発を見送り、「顧みられない熱帯病」と呼ばれている。チャールズモーブレイ氏は「10億人以上が苦しむ病気に対して、製薬会社は新薬の開発に強い商業的関心を持っていない。発展途上国でこれらの病気に苦しむ多くの患者は、治療を受けられない」などと述べた。団体では、「フィラリア症など“顧みられない熱帯病”に対しても、治療薬開発を進めていく」としている。モーブレイ氏は「AIは単独で問題を解決しないが、有能な科学者が利用すれば、すばらしい可能性が生まれると思う。」などと語った。日本でも製薬会社でAIを活用する動きが広がっているほか、大学などの研究機関と製薬会社が連携して、高性能なAIを開発するプロジェクトも進んでいる。人の命に関わる薬をAIも活用しながら、安全で効果のある治療薬の開発が進むことを期待したい。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年12月13日放送 21:00 - 22:00 NHK総合
ニュースウオッチ9(ニュース)
ことしのノーベル賞。平和賞は日本被団協が受賞したが、物理学賞と化学賞はともにAIに関係する研究者が選ばれた。AIを活用して、治療薬がない病気の薬を開発しようという、AI創薬の取り組みが進んでいる。世界的に拡大している感染症にかかり、治療薬開発の必要性を痛感した人がいる。ブラジルに住む元サッカー日本代表・田中マルクス闘莉王さんは、2年前デング熱に感染。デング熱[…続きを読む]

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