- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央 菅谷鈴夏
オープニング映像。
各地で真冬並みの寒さとなった。北日本を中心に雪が降ったが、あさってにかけて西日本の山沿いでも雪が積もる見込み。神奈川・横浜市の様子を紹介。神奈川・横浜市の繁華街で寒さ対策について聞いた。きょう北日本と東日本では、真冬並みの寒さとなった所があり、日中の最高気温は、北海道札幌市で−1.2度、山梨・甲府市で7.7度、東京の都心で8.4度などだった。日本海付近と日本の南の海上にある2つの低気圧の影響で、北日本の山沿いを中心に雪が降っている。今シーズンの営業が始まった山梨県のスキー場は連日の冷え込みで、ゲレンデの整備が順調に進んだということで、去年より9日早い営業開始となった。あさってにかけて、北日本から西日本の日本海側の山沿いを中心に雪が強まる見込みで、九州北部の山沿いでも、あす未明からあさっての午前にかけて、雪が積もると予想。雪道での運転や交通への影響に十分注意と呼びかけた。岐阜・高山市のホームセンターには、除雪用の道具などを買い求める人、石川県の自動車用品店では、冬用タイヤへの交換作業に追われている。北陸自動車道のサービスエリアでは、警察などが冬用タイヤの装着やチェーンの携行を呼びかけた。福井県警高速道路交通警察隊・小林周平さんは「冬用タイヤを着装されていない人は、できるかぎり早めの着装をお願いしたい。いつも以上に慎重に、安全に運転して、交通事故のないようよろしくお願いする」と語った。神奈川・横浜市内の赤レンガ倉庫では、温かい食べ物や雑貨などを販売するクリスマスマーケットがことしも開催されている。寒空の下で人気なのが、シチューやホットワインなど。会場が港の近くということもあり、毎年課題となっているのが寒さを感じやすいこと。そこで設置されたのが、大型のヒーター。去年より台数を増やして、20台ほどが設置された。ことし新たに設置されたのが海風をしのげる屋内スペース。寒さ対策に力を入れている。斉田季実治気象予報士が気象情報を伝えた。厳しい寒さが続くので体調を崩さないよう注意を呼びかけた。
永田町ではきょうも、政治とカネ、補正予算案、税金と焦点になっている3つの金を巡って、各党で議論が交わされた。来年度の税制改正に向けて、きょう夕方、自民党、公明党、国民民主党の税制調査会長らが、5回目となる税制協議を行った。この中で年収103万円の壁の見直しを巡り、自民、公明両党は、食料や光熱費など生活に欠かせない品目の1995年からの物価上昇をもとに、所得税の控除額を123万円に引き上げると提案。来年から実施し、年末調整で対応すると伝えた。これに対し国民民主党・古川税調会長は、案は受け入れられないという認識を示し、さらに引き上げるよう求めた。協議のあと、記者団の取材に応じた古川税調会長は、協議の状況をゴルフに例えて「グリーンはずっと先でまだ見えない。これでは話委ならない」、自民党・宮沢税調会長は「誠意を見せたつもりだった。グリーンがどこにあるか分からないので、“在りかぐらいちゃんと教えてほしい”と申し上げてある」と語った。3党は来週、再度、協議を行うことにしている。
来年度の税制改正で焦点の1つとなっている防衛財源を確保するための増税の開始時期。自民党、公明党は、所得税の増税の開始時期を先送りすることで合意。来年以降、改めて開始時期の検討を行う。法人税とたばこ税の増税は、2026年4月に開始することになった。税制改正項目の中では、個人型の確定拠出年金・iDeCoについて、企業年金との掛金の限度額を、月額7000円引き上げ、6万2000円にするなどとしている。このほか結婚や出産などにかかる費用を祖父母や親から贈与された場合、1000万円までは贈与税を非課税にする制度は、2026年度末まで2年間延長される。
政治とカネを巡っての衆議院特別委員会での論戦。政策活動費を巡り、自民党が提出した法案では、禁止の対象となる団体は「政党」「国会議員に関係する政治団体」に限定され、そのほかの政治団体は対象となっていないことについて、日本維新の会・青柳仁士衆院議員は「自民党でいえば『国民政治協会』は対象にならない。圧倒的な抜け穴以外のなにものでもない」とただし、法案提出者・自民党・小泉進次郎衆院議員は「一致点を見いだせるように努力させてほしい」と語った。自民党案に盛り込まれた、外交上の秘密に関わる支出などを対象とした公開方法工夫支出については、立憲民主党・本庄知史衆院議員は「公開方法工夫支出は、第2の政策活動費になりかねない」、日本維新の会・池下卓衆院議員は「自民党案で新設の公開方法工夫支出のようなブラックボックスを容認する仕組みは設けていない」、国民民主党・臼木秀剛衆院議員は「原則公開で考えてはいるが、(プライバシーに配慮する)趣旨は一定の理解はしている。政治資金監視委員会で検討していくべき事項ではないか」、小泉衆院議員は「修正協議の呼び出しに真摯に応じなければならない」と述べた。企業団体献金を禁止する立憲民主党などの法案で、政治団体が禁止の対象から除外されていることについて、自民党・小泉進次郎衆院議員は「労働組合を応援している政治団体から立憲などの国会議員遺体して献金がいくことは変わらない」、れいわ新選組・高井幹事長は「企業団体献金の禁止を徹底するなら、“政治団体除く”と言う規定はやめるべき」、立憲民主党の提出者・立憲民主党・井坂信彦衆院議員は「政治団体の寄付を禁止できれば法文上もすっきりするが、政治団体が政治献金をすることを一切禁止するのは、憲法上相当無理がある。ハードルが高い」と述べた。収支報告書に不記載があった自民党議員への対応を巡っても動き。衆議院政治倫理審査会の幹事会が開かれ、出席する意向を示した萩生田光一氏ら15人の審査を来週17日から3日間、公開で行うことを決めた。
補正予算案についての審議。きのう一部修正のうえ、日本維新の会や国民民主党なども賛成して、衆議院を通過した予算案。きょうからは、与党が過半数を確保する参議院に論戦の舞台を移した。参議院予算委員会。自民党・森屋前官房副長官は「物価上昇を上回る賃上げを恒常的に続けていくためには、価格転嫁をはじめ、取引の適正化、企業側だけでなく労働組合などからの理解に総力戦で取り組んでいく必要がある」とただし、石破首相は「それぞれの業種ごとにきちんと政労使会議をやり、間違いなく賃金は上がっていくメカニズムを作ることが何より大事」と述べた。予算案に反対した立憲民主党は、政治とカネの問題について。立憲民主党・杉尾秀哉参院議員は「“企業献金の禁止は憲法違反だ”と衆院で答弁。憲法違反を持ち出してまで企業献金を守ろうとしている。国民が納得すると思うか」とただし、石破首相は「企業団体献金の憲法上の根拠が憲法21条である以上、禁止だとなるなら、憲法21条との関連は法律学上議論されなければならないもの」と述べた。参院予算委の映像。参議院予算委員会。自民党が新たに設けるとしている公開方法工夫支出について、立憲民主党・田島麻衣子参院議員は「非常に定義があいまい。恣意的な運用がなされるおそれがある。国民の“知る権利”に抵触するおそれはないのか」とただし、石破首相は「正当な利益が害される恐れがあるものに限って不開示とする。(第三者機関の)委員を任命する時は、きちんと理解した人以外任命してはならない」と述べた。
国会は来週、会期末を迎える。来週はヤマ場がめじろ押しで、与野党ともに、それぞれ合意点を見いだせるのかぎりぎりの攻防になりそう。補正予算案はひと山越えて、来週前半にも成立する見通しだが、政治改革を巡っては採決の日程が与野党でまだ合意していない。もう1つ焦点となっていた政治倫理審査会については、衆議院で17日から3日間、公開で行うことになった。参議院では18日か20日を念頭に、開催に向けて調整を進めることになっている。103万円の壁の見直しを巡っては、来週も議論が続く。先の衆議院選挙を受けて、政治とカネの問題に一定の答えを出せるのか、3党の税制協議は合意に至ることができるのか。少数与党の石破政権にとって、問われる1週間となりそう。
ことしのノーベル賞。平和賞は日本被団協が受賞したが、物理学賞と化学賞はともにAIに関係する研究者が選ばれた。AIを活用して、治療薬がない病気の薬を開発しようという、AI創薬の取り組みが進んでいる。世界的に拡大している感染症にかかり、治療薬開発の必要性を痛感した人がいる。ブラジルに住む元サッカー日本代表・田中マルクス闘莉王さんは、2年前デング熱に感染。デング熱は、蚊が媒介する感染症。高熱や激しい頭痛などを引き起こし、症状が重くなると死亡することもある。感染者数は過去5年で大幅に増加。今年は10月末時点ですでに過去最高だった去年の3倍近い1300万人に上っている。日本でも注意が呼びかけられる中、闘莉王さんは「もう二度とかかりたくない。早く薬を開発してほしい」と語った。
デング熱のように治療薬のない病気の新薬を開発しているスイスの研究開発機関は、2年前からAIを使って創薬を行う英国の企業と連携し、研究を進めている。チャールズモーブレイ氏は「AI創薬は大きな可能性を秘めた技術」などと話した。AI創薬の一例について。新しい薬を開発する際、薬を作用させたいたんぱく質の構造がどうなっているのか、通常繰り返し実験を行い解明する必要がある。しかしAIを使うことで、このたんぱく質の構造を高い精度で予測できるようになり、素早く研究が進むと期待されている。一般的に新薬の開発には、約10年、1000億円程度かかるとされてきたが、AIの活用によって、期間の短縮やコストの削減につながる可能性がある。
AI創薬は貧しい地域で流行する病気の治療にもつながると期待が高まっている。主に熱帯の貧困地域で流行する病気は、開発費の回収が見込めないことから、製薬会社が開発を見送り、「顧みられない熱帯病」と呼ばれている。チャールズモーブレイ氏は「10億人以上が苦しむ病気に対して、製薬会社は新薬の開発に強い商業的関心を持っていない。発展途上国でこれらの病気に苦しむ多くの患者は、治療を受けられない」などと述べた。団体では、「フィラリア症など“顧みられない熱帯病”に対しても、治療薬開発を進めていく」としている。モーブレイ氏は「AIは単独で問題を解決しないが、有能な科学者が利用すれば、すばらしい可能性が生まれると思う。」などと語った。日本でも製薬会社でAIを活用する動きが広がっているほか、大学などの研究機関と製薬会社が連携して、高性能なAIを開発するプロジェクトも進んでいる。人の命に関わる薬をAIも活用しながら、安全で効果のある治療薬の開発が進むことを期待したい。
ノーベル平和賞の授賞式などに出席するため、ノルウェーの首都オスロを訪れていた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の代表団はけさ羽田空港に到着した。日本被団協・箕牧智之代表委員はその後、午後3時前にJR広島駅に到着。多くの人が出迎えた。箕牧代表委員は「夢が実現した。先人のみなさんのおかげ。私がもらったわけではない。これからも核兵器廃絶を訴えていかなければ」と語った。長崎には、日本被団協・田中重光代表委員が戻り、記者会見を開き「今の緊張と分断の世界を友好と協調の世界に変えていく、そういう誓いになっていったらいい」などと述べた。
日銀がきょう発表した短観(企業短期経済観測調査)で、大企業の製造業の景気判断を示す指数は、2期ぶりに改善したが、大企業の非製造業は逆に2期ぶりに悪化した。特に小売りは前回を15ポイント、宿泊飲食サービスは前回を12ポイントそれぞれ下回り、個人消費に関わる業種で景気判断が大きく悪化した。人手不足や人件費の上昇によって、負担感が高まっていることが背景にあると見られる。
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ことし9月の石川・能登地方の豪雨で、能登半島地震の被災者が暮らす仮設住宅の一部も、浸水などの被害にあった。石川・輪島市では、仮設住宅の復旧作業が進められ、きょうから再び住民の入居が始まった。最も入居者が多い仮設住宅の団地でも26日に入居が始まる予定で、年内にすべての団地で住民が入居できるようになる見通し。
全国の天気予報を伝えた。
1年余りに迫ったオリンピックのプレシーズンとなる今季。国際大会が開幕。今年の日本選手権を制した男子のコンサドーレ。初戦は世界ランキング4位のイタリアチームとの試合。同点で迎えた最終第8エンド。2点を奪われ敗れたコンサドーレ。あと一歩及ばなかった。女子の日本選手権を制したSC軽井沢クラブは、初戦で世界2位のスイスチームと対戦。きっちり決めて一挙4点を奪い強豪に競り勝った。
スピードスケート 全日本選手権 女子1500mに高木美帆選手が出場し、序盤からトップを維持して優勝した。
スピードスケート 全日本選手権 男子500mに新濱立也選手が出場し、力強い滑りで優勝した。
4年後のロサンゼルス五輪に向けて、再任したサッカー男子23歳以下日本代表・大岩剛監督が記者会見に臨み「しっかりとパリ五輪での活動の経験をいかしながら、ロサンゼルス五輪に向かっていきたい」と語った。この夏のパリ五輪で指揮を執った大岩監督。オーバーエイジ枠の選手がいない中で、予選リーグを1位で通過。準々決勝で金メダルを獲得したスペインに敗れたが健闘が光った。パリでの悔しさと経験を糧に、4年後のロサンゼルスでは目標の実現を目指す。大岩監督は「メダルに向けては、サッカー界もそうだが、五輪という大会は日本国民が注目してもらえる大会。期待を成績に反映できるような準備をしていきたい」など語った。
世界最高峰のNBAを目指し、この秋米国に渡った23歳の河村勇輝選手。身長は1m73cmとNBAで最も小柄だが、そのプレーと人柄で本場のファンの心をがっちりつかんでいる。日本で4人目のNBAプレーヤーとなった河村選手。グリズリーズでここまで13試合に出場している。試合終盤、河村選手の出場を求める歓声は、本拠地メンフィスの恒例になっている。グリズリーズのグッズショップには、すでにユニホームが並んでいる。NBAと下部リーグの両方でプレーするツーウエー契約の選手としては唯一。グリズリーズを取材する地元のダマイケルコール記者も「ツーウエー選手でこのレベルは見たことがない。今までとは明らかに違う」と述べ、その人気ぶりに驚いている。河村選手が世界の舞台でその名を知られるようになったのは、この夏のパリ五輪だった。持ち味のスピードに、スリーポイントシュート。NBAのスタープレーヤーも多く出場する中で、平均20.3得点、7.7アシストをマーク。ともに全体3位にランクインし、並みいるトップ選手たちの中で存在感を示した。河村選手が次のステージに選んだのが、最高峰の舞台・NBA。平均身長約2mの世界。この挑戦は修行と、通訳もつけず、単身海を渡った。それでも勉強中の英語で、チームメートと積極的にコミュニケーションを取っている。河村選手は「ものおじする時間もない。夢、目標にむって恥ずかしがっている時間もない」と語った。グリズリーズのエース・ジャモラント選手は「君たちが予想以上に彼はしゃべっている。大丈夫だよ」などコメント。チームメートとの信頼を築いた河村選手は、プレシーズンマッチでは、プレーで周りを認めさせていった。日本選手として初めて米国でのプレー経験がないまま、NBAの扉を開いた。それでも、いざシーズンが開幕すると、NBAの舞台では、思うような成績は残せていない。出場できるのは試合終盤の僅かな時間のみ。スタートからコートに立つのが当たり前だったBリーグでは、昨シーズン40%を超えていたシュート成功率が、今は30%を下回っている。河村選手は「1時間以上ベンチに座っているなかで、急にパッと出て結果を残して来いというのは、簡単ではない。すべてのスキルにおいてレベルアップさせないといけない」と語った。驚くべきスピードで夢の舞台を突き進む中で、高い壁に阻まれて苦しむことも修行の一つと前を向いている。河村選手は「すべて吸収しながら、克服すべき課題に目を向けて、日々成長できればいい」と語った。インタビューの中では「この身長でもNBAで活躍することができれば、子どもたちの夢や目標になれる。それが僕の使命だ」とも語っていた。
去年、大谷翔平選手が結んだ契約を超えて、プロスポーツ史上最高額でヤンキースからメッツに移籍したホアンソト選手が、入団会見を行い、「メッツの優勝への思いと一時代を築きたいという意欲に心を動かされた」と語った。26歳のソト選手は、今シーズン、ヤンキースで打率.288、ホームラン41本、109打点をマークして、チームのワールドシリーズ進出に貢献。シーズン終了後に、FA(フリーエージェント)となり、15年、総額7億6500万ドル、日本円で約1170億円で、メッツへの移籍が決まり、去年、大谷が結んだ契約を超えてプロスポーツ史上最高額となった。