新たな航空燃料として需要が高まっている「SAF(持続可能な航空燃料)」について。植物や使用済みの食用油などを原料とするため、二酸化炭素の排出量を大幅に減らせるとされている。航空会社からの需要に応えようと、生産を強化する動きが広がっている。石油元売りの出光興産は、山口県の徳山事業所で2028年度から使用済みの食用油などを原料とするSAFを年間25万キロリットル生産する計画で、2030年には国内で年間50万キロリットルを供給するとしている。またENEOSホールディングスは、和歌山製油所で2027年から年間40万キロリットルの生産開始を予定しているほか、コスモエネルギーホールディングスも、今年度から大阪の堺製油所で年間3万キロリットルを生産することにしている。