今年2月、世間を心配させたナイツ・塙宣之さんの顔面骨折。壮絶なケガの真相と療養当時の心境を告白。ドラマ「ホットスポット」が好きでロケ地の富士吉田市に行ったところ、思いっきり用水路に落ちてしまい、コンクリートむき出しの壁にぶつけてしまったという。事故後の写真では頬が大きく腫れ、右まぶたも内出血していた。診断結果は顔の骨を3カ所折る大ケガ。真っ先に連絡したのは相方の土屋さんだった。東京に戻ってから全身麻酔による2時間の手術を行った。手術は無事成功したものの口が開けられず、芸人の命のしゃべりが困難だった。決まっていた仕事も全てキャンセル。予定や営業にも穴を開けてしまった。失意のどん底にいた自宅療養中、テレビをつけると「ENGEIグランドスラム」にナイツの表示が。そこには相方と兄・はなわさんの姿が。相方の兄の息ぴったりの漫才を見て芸人魂に火がついた塙さん。医師の許可も得て大ケガから2週間で超スピード復帰を果たした。大ケガすらも笑いに変えていた。さらに塙さんはピンチをチャンスに変える挑戦を行っている。塙さんが座長を務めるほぼ素人の演劇集団・劇団スティック。棒読みが由来だそう。2021年に棒読みを長所にすべく旗揚げ。この日は本番を10日前に控えた通し稽古が行われていた。迎えた本番当日。今回の舞台は結婚式場で起きた連続殺人事件を追うミステリー。お客さんの反応も上々。塙さんも漫才とは違った手応えを感じていた。