2012年12月9日、2017年12月9日と歴史が動いたのはいつも12月9日だった。昨日、現地時間12月9日、大谷翔平が自身のインスタグラムを更新。ドジャースの球団ロゴの写真をともに英語でメッセージを投稿した。真っ先に述べたのは決断に時間がかかったことへの謝罪。そして、メジャー挑戦から6年過ごしたエンゼルスへの感謝だった。これまで新人王、ホームラン王、2度のMVPを獲得。二刀流として数々の偉業を成し遂げた大谷とドジャースの契約は10年で7億ドル(約1015億円)。総額ではサッカーのメッシがバルセロナと契約した4年約860億円を超える世界のプロスポーツ史上最高額。今シーズンの日本のプロ野球の総年俸が約412億円。スカイツリーの建設費は約400億円なので、2.5本建てられる。この契約にWBCと日本ハムでともに戦った栗山英樹さんは「新しいステージでも野球界のためにまた何かを見せてくれることでしょう。楽しみにしています」、WBCのチームメイトだったヌートバー選手は「おめでとう先輩」と祝福。さらに同じロサンゼルスが本拠地のレイカーズ八村塁は「また今度機会があれば色々話ができたらいいな」と話した。そしてエンゼルスファンへのメッセージのあとに大谷選手はドジャースファンへ「全力を尽くし続けることを誓います」などとメッセージを綴った。移籍先のドジャースはナ・リーグ西地区に所属し、11年連続プレーオフに進出。過去7度ワールドシリーズを制している名門。ドジャースでプレーをした日本人は大谷で10人目。過去には日本人メジャーリーガーのパイオニア野茂英雄さんや、カープの永久欠番黒田博樹さんなどがプレー。現役選手を見てもダルビッシュや前田健太なども過去在籍していた。さらにデーブ・ロバーツ監督は母は日本人の沖縄生まれ。日本生まれで初めてワールドシリーズを制した監督という異例の経歴も持っている。そんなドジャースには現在も多くのスター選手がいる。WBCで大谷が「憧れるのをやめましょう」と言った選手の1人2018年MVPのM.ベッツ。1番バッターにもかかわらずホームラン39本107打点。ともにチームNo.1。さらに2020年MVPのF.フリーマン。今季通算300本塁打、2000安打を達成している。MVP2人が名を連ねるドジャース打線だが、今季プレーオフに初戦敗退。昨日現地メディアが公開したドジャースの予想打順では、1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマン。4年ぶりのワールドシリーズ制覇へMVPトリオが出来上がり。さらに大谷が両リーグでMVPを獲得すれば58年ぶり史上2人目の快挙となる。ドジャースと大谷の縁をさかのぼると10年以上前。ドジャースはこれまで大谷に3度の熱烈オファーを出していた。そして大谷のプレーオフへの強い思い。相思相愛争奪戦を制したドジャースと大谷の縁を振り返る。