FRB(連邦準備制度理事会)は3日、6月11日と12日に開いたFOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨を公表した。この中で参加者が「インフレ減速の確固たる自信を得られないかぎり、利下げは適切ではない」と強調していることが分かった。議事要旨では「労働市場などに進展がみられ、インフレ圧力は弱まっているとしたものの、参加者は持続的に2%の物価目標に近づいていると確固たる自信を得るにはさらなるデータが必要」との認識を示した。大多数の参加者が米国経済は緩やかな減速傾向にあり、ほとんどの参加者が現在の金利水準は景気抑制的と評価している一方、どれほどの期間維持すべきかは意見が分かれている。数人の参加者は、今後のインフレの状況次第で、追加利上げの可能性も排除していないことが示された。