中国外務省は経済問題を担当する何立峰副首相が9日~12日にスイスを訪問し、アメリカのベッセント財務長官と会談すると発表した。中国商務省の報道官は「アメリカ側が中国と協議したい意向を示してきたことから、会談に応じることを決めた」とする談話を発表した。ベッセント財務長官はFOXニュースの番組に出演し、会談は10日と11日に実施すると明らかにした。アメリカが計145%、中国が125%の関税をかけある現状について「持続可能ではない」と改めて指摘し、「大きな貿易協定を話し合う場ではなく、緊張緩和が目的になる」との見通しを示した。アメリカの3月の貿易赤字は前月比14%増え、過去最大の1405億ドル=約20兆円となった。関税措置のコスト増加への懸念から、駆け込み輸入が増えて赤字が拡大したとみられる。