イランは対抗策を話し合うため、22日に中国、ロシアとの協議を行うと明らかにしていて、各国を巻き込んだ駆け引きが活発になっている。先月、イスラエルとアメリカがイラン国内の各施設を攻撃して以降、中断しているイランの核開発をめぐる協議。イギリス、フランス、ドイツの3か国は2015年の核合意で解除されたイランへの国連制裁を再開させる措置の発動を示唆している。こうした中、イラン外務省のバガイ報道官は“中国・ロシアと実務者レベルの協議を行う”と明らかにした。イランはイギリス、フランス、ドイツとも25日に協議を行う予定で、中国やロシアと連携する姿勢を示すことで欧米側をけん制する狙いがあるとみられている。アメリカのFOXニュースのインタビューに応じたアラグチ外相は中断しているアメリカとの核協議について、「応じる用意がある」としたうえで、ウラン濃縮については「放棄しない」考えを示した。