フランスでマクロン大統領の与党は、7月に決選投票が行われた国民議会の選挙で大幅に議席を減らし辞職した首相の後任が任命されていない。候補者として数週間前から名前が挙がっている可能性が高いとみられる2人はベルナールカズヌーヴ氏とグザビエ・ベルトラン氏。マクロン大統領は2日この2人と会うことになっている。2日にカズヌーヴ氏が大統領府でマクロン大統領と会うのは確か。カズヌーヴ元首相は「みずから求めたのではなく義務感による行動でありフランスがさらなる困難に直面するのを避けるためだ」と述べている。しかし、明日はオードフランス地域圏議会議長を務める共和党のグザビエベルトラン氏も大統領府に招かれている。マクロン大統領は2日、大統領経験者の意見も聞く。オランド前大統領がカズヌーヴ氏を、サルコジ元大統領がベルトラン氏を推奨することは間違いない。マクロン陣営はカズヌーヴ氏を推している。カズヌーヴ氏は左派の人だが、急進左派の不服従のフランスとの連携にも反対している。経験豊富なカズヌーヴ氏は少なくとも右派、無所属それに社会党議員の一部に中立の立場をとらせることができる。しかし、左派の連合、新人民戦線の指導者たち少なくとも不服従のフランスはカズヌーヴ氏の任命に反対している。大統領が選挙の結果を尊重せず新人民戦線が推す候補者以外の人物を首相に任命するなら、不信任動議を提出することになるだろう。グザビエ・ベルトラン氏は共和党内の入閣反対派に属している。