G20サミットにあわせて日本、英国、イタリアの3カ国が共同開発する次世代の戦闘機をめぐって初の首脳会談を開催する。防衛政策に力を入れる石破総理大臣は、この開発プロジェクトの成功にただならぬ意欲を持っているという。政府関係者によると、首脳会談では、開発の司令塔として日本の元防衛官僚がトップを務める国際機関を年内に設立する方針を確認する。日本が米国抜きで戦闘機を共同開発する初めてのケースで、「将来的に日英伊3カ国での安全保障面での連携の枠組みができる可能性がある」と話す。これに先立って石破総理は、英国のスターマー首相と首脳会談を行い、経済版「2プラス2」を発足させることで合意した。米国に続く2例目で、中国を念頭に経済安保面での協力を推進する。米国の影響力が相対的に低下するなか、同志国との連携を進め、安全保障の強化を図る。