ノルウェーとスペインそれにアイルランドの3カ国は28日、パレスチナ国家を正式に承認した。ガザ地区の戦闘が続く中でなぜ今パレスチナ国家の承認なのか。二村伸専門解説委員が「イスラエルとパレスチナの和平実現には国際社会がパレスチナ国家を承認し、イスラエルとの平和的共存を目指す二国家解決によるアプローチが不可欠だとしていて、ガザの戦闘停止に応じないイスラエルに圧力をかけるとともに、他のヨーロッパ諸国に国家承認を促す狙いがある。スペインのサンチェス首相は28日、東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を承認すると宣言し、承認は和平達成のための歴史的な決定だと述べた。イスラエル外務省は先週3カ国の大使を呼び出し、ハマスによる攻撃の動画を見せて叱責したと伝えられた。27日にはエルサレムのスペイン領事館に対し、懲罰的措置としてパレスチナ人への領事業務を停止するよう通告した。パレスチナ国家を承認した国は145カ国となった。国連加盟国の4分の3に上り、多くが中東やアフリカ、東南アジア、それに中国やインドなど。EUはまだ10カ国だが、スロベニアやマルタなどが前向きに承認を検討しる。日本を含むG7で国家承認した国はないが、国連総会で今月10日、パレスチナの国連加盟を支持する決議案に日本やフランスを含む143か国が賛成し採択した」とスタジオで述べた。