ロシア産の原油について。ウクライナへの侵攻開始から3年がたつ中、ロシアへの制裁措置が強化されるかが焦点となっている。G7(主要7か国)などは、2022年12月からロシアから海上輸送される原油について、購入する際の上限価格を1バレル=60ドルとする制裁措置を導入した。ロシアへの資金流入を抑えるねらいがあるが、アメリカのメディア「ブルームバーグ」は今月18日、G7がこの上限価格の修正を検討していると報じていて、制裁措置が強化されるのかが焦点となる。エネルギー問題の世界的な権威とされるダニエルヤーギン氏は「侵攻当初の制裁を科せばロシアが破綻するという見方は真実ではなかった。制裁を強化するには、いまがよいときだ。世界のほかの産油国も市場シェアを拡大できるのであれば喜んで供給するからだ」と述べた。