カナダで開かれたG7(主要7か国)の外相会合は、ウクライナへの揺るぎない支持を確認するなど結束を打ち出す共同声明を採択して閉幕した。アメリカ、トランプ政権の発足以降あつれきが生じていたG7だが、ウクライナ情勢などの課題を前にやはり結束は不可欠だと再確認する機会になった。共同声明によると、G7は、ウクライナへの揺るぎない支持を再確認し、ロシアの将来的な侵攻を防ぐために「強固で信頼に足る安全保障体制が必要」という認識で一致した。ロシアに対しては、「停戦に合意し完全に履行するよう求める」と迫った。追加制裁などに踏み切る可能性をちらつかせ、停戦交渉に後ろ向きなロシアへの圧力を強めた格好。カナダ・シャルルボワの映像。岩屋外務大臣は「ウクライナの和平のあり方は、インド太平洋を含む国際秩序に影響を与えうることを指摘しながら、力による一方的な現状変更が、不問に付されるようなことがあってはならない」と述べ、G7外相会合でアメリカの関与を得ながら、G7として結束することが重要だと強調したという。岩屋大臣はウクライナでの一時停戦案について「ロシア側には前向きな対応を期待したい」とする一方で、「ここから誤った教訓が導き出されることは許してはならない」と述べた。