アゼルバイジャンで開かれている気候変動対策を話し合う国連の会議、COP29は、途上国への資金援助などをめぐる議論が依然、難航している。COP29は、途上国の温暖化対策を支援するための資金について、来年以降の新たな目標額を決めることが主要な議題の1つとなっている。議長を務めるアゼルバイジャン・ババエフ環境天然資源相は「GDPの85%と温室効果ガス排出量の80%を占めるG20のリーダーシップは不可欠」とコメント。G20での気候変動対策に関する成果をCOP29での議論の前進につなげたい考えを示した。フランスの環境相が会合を欠席するなど波紋を呼んでいて、その手腕が問われている。EUの交渉担当者は、会見で議長国が主導し、合意に向け各国が協力を深めるべきだと強調した。