G20首脳会議。現地で各国の首脳と個別の会談も行っている石破総理大臣。英国・スターマー首相とは、外務、経済閣僚による経済分野の協議の枠組み経済版「2プラス2」を新たに設けることで合意した。一方、英国・スターマー首相は、中国・習近平国家主席とも両国の首脳として6年ぶりに対面で会談した。英国は中国に対し、人権問題などを巡って強硬な姿勢を取ってきたが、両国が関係改善を模索する背景には、米国・トランプ次期大統領が掲げる保護主義的な政策への強い警戒感もあると見られる。今回、閉幕を待たずに発表された首脳宣言では「地球規模の課題の根底には不平等がある。われわれはあらゆる次元の不平等の解消に取り組む」と明記されている。また、「途上国が世界的な危機や課題に対応し、持続可能な開発目標を達成できるようにするための支援に引き続き関与する」としている。石破総理大臣は最初の討議の中で、防災庁の設置を目指していることを紹介。世界で大規模な自然災害が頻発しているとして、避難所環境の改善などの日本の取り組みを各国と共有し、被害の減少につなげたいと呼びかけた。