宮崎市・清山市長が、新年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は1950億円。南海トラフ巨大地震などに備えた避難所の環境整備に約1億790万円を投じ、段ボールベッドの備蓄を現在の1000台から8000台余りに増やすほか、携帯トイレの備蓄も約5万個から14万個に増やす。空調設備がない26か所の避難所にスポットクーラーを準備する。子育て分野では、共働き世帯などの小学生を預かる児童クラブの一部で去年から始めた受け入れ時間の延長を全クラブに拡大するほか、待機児童解消に向けて定員を120人程度増やすとしている。以前から力を入れているHPVワクチンの接種では、国の定期接種の対象になっていない小学6年から高校1年の男子児童、生徒についても女性への感染防止やがん予防の観点から費用を全額助成する事業を独自に始めるという。予算案は今月21日に開会する定例市議会に提出される。