北海道千歳市で建築中なのは次世代半導体の量産を目指すラピダスの工場。その経済効果は18兆円とも言われるビッグプロジェクトだが、ここにも高砂熱学の技術が。 半導体工場ではチリやホコリは厳禁。そこで部屋をクリーンな状態に保つ高砂の独自の技術が採用された。一般的なクリーンルームの空調を再現。緑の部屋に白い煙をいれると空気の動きがわかる。これがチリやホコリの動きを表している。天井から風が吹く従来の空調ではチリやホコリがあると、人が作業する高さで舞ってしまう。一方高砂の開発した空調は、横から空気が流れ天井で吸い込んでいくので、チリやホコリがあっても人が作業している高さにはおりてこない。比べてみると、クリーンルームの作業場には歴然の効果が。また効率がいいので消費電力を従来よりも4割カット。ラピダスや三菱電機など国内50工場以上で採用。株価はこの2年で2倍に跳ね上がるなど、快進撃が続く。