フィギュアスケートのミラノ・コルティナ五輪代表が決まる「全日本選手権」開幕まであと7日。番組ではきょうから連日、注目選手を紹介する。きょうは五輪の金メダル候補、三浦璃来・木原龍一ペア。一見凸凹コンビに見える2人だが、リンクの上では息ぴったり。北京五輪では日本人ペアで史上最高順位となる7位入賞。その翌シーズンにはGPファイナル・四大陸選手権・世界選手権を制し、日本フィギュア界初の年間グランドスラムを達成した。残るは五輪の金メダル。最大の目標を掴むために2人が磨き続けてきたのが「スピード感」。それが生かされている技がツイストリフト。減速せずに勢いよく高く飛ぶことで、よりダイナミックさが増し高い出来栄え点を獲得できる。しかしここまでの道のりは順風満帆ではなかった。2023年に木原選手が腰椎分離症と診断を受け、GPシリーズと全日本選手権を欠場することに。その試練を乗り越え2人での練習を重ねることで危険が伴う技でもスピードを落とさずに技を決められる絶対的な信頼関係を築いてきた。そして今年、スピードに重点を置いたプロブラムで四大陸選手権・世界選手権・GPファイナルで優勝を果たした。2人が目指す最後の頂点、五輪につながる「全日本フィギュア」でどんな演技を見せてくれるのか注目。
