これから収穫が本格化する新米の価格の基準となる金額が、引き上げとなることがわかった。JAグループが新米の集荷の際に農家に対して支払う「概算金」が、主要産地で出そろった。燃料費などのコスト上昇で、たとえば北海道では、「ななつぼし」は60kgあたり1万6500円で去年より32%高くなる。さらに、店頭のコメが品薄となっている状況を解消するため、生産者に今月末までの出荷分に対して、さらに3000円の上積みを行う。また、新潟の「魚沼産コシヒカリ」の基準価格は去年より2割近く上昇。茨城では4割以上高くなる銘柄もある。コメの価格を巡っては、イトーヨーカドーではすでに店頭価格が去年の同じ時期に比べ1.2倍から1.5倍ほどになっていて、新米の価格も上昇すると見込んでいる。