年末年始の旅行について。ことしの特徴としてまずは日並びが良い。30と31日に休みを取れる人にとっては土日と三が日を合わせて9連休となる。こうした並びになるのは2019年の年末以来5年ぶり。2019年というと新型コロナが感染拡大する前のこと。ただ、旅行の内容は5年前と大きく変わっている。調査したのは大手旅行会社のJTB。まず年末年始に1泊以上の国内旅行をする人の1人当たりの費用は2019年は平均で3万2000円だったが、ことしは平均で4万3000円と1万円以上高くなって調査開始以来で最も高くなった。理由としてはやはり物価上昇。人件費の上昇もあって宿泊代が高くなっていることが影響していると見られる。そして海外旅行の平均を見ると差はもっと開く。1人当たり20万2000円から27万3000円へと7万円以上高くなっている。これは円安が大きく影響してる。円相場だが、2019年の12月は1ドル109円台だった。それが今では1ドル150円程度となっている。そして海外旅行に行く人数だが、2019年は83万人で2000年以降で最も多かった。ところが、ことしは52万人とやはり円安による負担もあって減っている。だが、去年の年末と比べると増えてはいる。ちなみに行き先としては1位が韓国、2位が台湾、3位がヨーロッパ、4位がハワイとなっている。調査したJTBによると、趣味や旅行への支出を増やす人と減らす人の二極化が最近の傾向だということ。