今月、値上げされる食品の数は2911品目で、今年最多の数となっている。値上げの秋となっている一方で、きょう流通大手イオンが発表したのは、プライベートブランドの値下げ。イオンはおよそ100品目のプライベートブランド「トップバリュ」を増量し実質値下げすると発表した。今年3月から8月までの純利益が54億8800万円と76%減ったイオン。巻き返しの一手として打ち出したのが、プライベートブランドの価格戦略。大手牛丼チェーンにも値下げの波。すき家は今月、「秋の牛丼感謝祭」と銘打ってキャンペーンを展開。クーポンを利用することで牛丼が80円値引きされ、350円で食べることができる。大手牛丼チェーン3社は今月、相次いで値引きキャンペーンを実施。きっかけとなったのは、吉野家の100円値引きキャンペーン。それに追随し、松屋が50円引きに。すき家が80円引きにした。大手3社の牛丼が300円台で食べることができる状態になっていた。吉野家、松屋のキャンペーンが終了し、値下げ競争も終わるのかと思いきや、すき家がキャンペーンをあすまで延長。すき家が更なる一手を打った形。KDDIの低価格ブランドUQモバイル。現在、データ量20ギガで月額3278円のところ、来月12日から値段はそのままで33ギガまで使えるようになる。実質値下げの背景にあるのは楽天モバイルの存在。楽天モバイルは、去年はじめた月額3278円で、データが無制限に使えるプランが人気を集めていて、きのう契約数が800万回線を突破したと発表。楽天モバイルの追い上げに大手3社が相次いで新プランを投入した。NTTドコモのオンライン手続きプランのahamoは、今月から月額2970円を据え置いたまま、データ量を10ギガ増量。ソフトバンクのLINEMOは、6ヶ月限定で20ギガを超えても30ギガまでは値段を2970円で据え置くキャンペーンを開始。ほかにも、ホームセンターを運営するコメリは今月、IHクッキングヒーターなど、759のアイテムを値下げ。家具大手IKEAも10日から家具や雑貨など、70点以上の値下げに踏み切った。相次いでいる値下げの動きについて専門家は将来や老後への不安が、消費にまったをかけていると指摘。イオンはさらに来月中旬にも一部商品の値下げを予定している。継続的に生活必需品の値下げを打ち出すことで、新規の顧客が商品を手に取るきっかけを作りたいという意図か。
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