随意契約で売り渡された政府備蓄米の店頭販売はきょう、流通大手のイオン、ドン・キホーテで始まった。コメの複雑な流通が価格高騰の要因とする分析に注目が集まっている。備蓄米を販売する東京・品川区のスーパー(イオンスタイル品川シーサイド店)の様子を紹介。5kg2138円で6200袋を用意。買い占めを防ぐため、1家族1点限り。午後、小泉農水大臣が売り場を視察。あすから千葉、愛知、大阪の店舗で販売。今月初旬から全国展開する予定。MEGAドン・キホーテ大森山王店(東京・大田区)の様子を紹介。対象はアプリ会員限定で5kg2139円。1万5000tの備蓄米を全国へ順次展開予定。通常のコメの価格は5kg4285円前後と高止まり。ドン・キホーテの運営会社PPIHは小泉大臣に意見書を提出し、問題を指摘。JAが生産者から集めたコメは昔からの取引先である一次問屋にしか流れにくく、新規参入は困難。多重構造になっていて、五次問屋まで存在。 中間コストやマージンが積み重なり、小売店の仕入れ価格が上昇、価格高騰の一因となっている。二次問屋以降は自由参入が可能で、一部には買いだめ、転売を狙う業者もいて、ブローカーによる供給停止や価格操作の動きを指摘。PPIH・吉田直樹社長「問題提起をすることがまず第一に必要」とコメント。
住所: 東京都大田区山王3-6-3