車両運動総合シミュレータには実際に新幹線に使われている内装が再現されていた。2007年にデビューしたN700系から画期的なある機能を実装して時間を短縮した。その機能が車両シミュレータで開発された。ある機能がない状態で現在の新幹線と同じ速度で走行した場合、急カーブに差し掛かると遠心力が生まれる。ある機能によってカーブを曲がる時の遠心力が緩和されて乗り心地が良くなる。台車につけた空気バネを膨らませ、車体をカーブの内側に傾けることで遠心力を緩和させる。東海道新幹線はカーブが多く、2007年以前は乗客に不快な遠心力を感じさせないよう、時速250キロに落として曲がっていた。車体傾斜システムにより、スピードを緩めることなく時速270キロのまま急なカーブを走れるようになった。新幹線が東京から新大阪まで走る時間が約5分間短縮された。この5分の積み重ねによって、のぞみの本数が1時間あたり最大8本から9本へ、1日平均15本増便に成功した。唐澤さんは車体傾斜システムの小型軽量化に成功。
URL: http://n700.jp/