米国消費者物価や小売売上高が市場予想を下回り、年内利下げ観測から米国株が揃って最高値を更新した。けさの日経平均260円高で始まり一時上げ幅が500円を超えた。ハイテク株中心に買われた一方、米国長期金利低下で為替がやや円高に振れ自動車や商社株が売られている。ダウが349ドル高、ナスダックも231ポイント高、S&P500も61ポイント高と3指数とも史上最高値更新で取引時間中の最高値も上回った。ナスダックは2日連続の最高値。4月のCPIは前月を下回った。FRBの利下げ期待が高まり、欧州株も反発し英国、ドイツ、フランスも最高値更新した。きのう日経平均引け値で不発に終わった25日、75日移動平均のデトクロスポイントを再び抜いている。三菱UFJフィナンシャルグループの昨年度の最終利益は前年同期33.5%増の1兆4907億円、三井住友フィナンシャルグループは19.5%増の9629億円と過去最高を更新した。みずほフィナンシャルグループは22.2%増の6789億円。日経新聞が昨日までの東証プライム1070社の3月期決算を集計。2024年3月期の純利益合計は前期比18%増の45兆3000億円と3年連続で過去最高となったが、2025年3月期は4%の減益と慎重な見通し。各企業はその理由を海外の景気減速と円安効果の剥落としている。米国景気はソフトランディングに成功し、利下げで確実にしようとしている。今期1か月半を経過して150円台を維持していて、大きく円高が進まないと前期よりも円安効果は高まる。けさ8時50分発表の1−3月期GDP速報値は前期比年率マイナス2%と予想を下回り10年債利回りも低下している。