奈良県から地域おこし協力隊の活動を紹介。任期が終わると半数近くが地域を去ってしまうものの、奈良・川上村は定住地が高いのが特徴という。川上村の林道では京都出身の久保田準二さん・石川出身の山野秀幸さんが作業を行っていたが、今年4月から地域おこし協力隊として活動を行っている。自治体から給与をもらい地域で仕事を行う制度で2009年から始まると現在は1176の自治体で7910人が働いている。(総務省調べ)川上村の10人は村の規模よりも大きいものとなっている。任期は通常3年だが、定住してもらうことも目的の1つだとしている。全国平均の定住率は55%だが、川上村では70%の住民が定住している。野一色将矢さんも協力隊の1人として木工の仕事を行っているが、木工の仕事を教えたのは岐阜出身の横堀寛人さんで村に定住して木工の仕事と宿の営業を行っている。協力隊への入隊も先輩に誘われたものだといい、横堀さんも誘われて川上村に定住した。信頼する先輩がいると住むときも安心だといい、新たな定住者が増えている。これに対し新子光司さんは川上村出身となっていて、隣人がケアハウスに向かうなどして住人は減っているので非常にありがたいと話していた。川上村ではフリーミッションという自分で仕事を探す自主性を求めていて、野一色さんは木の魅力を探るために木工を志した。隊員たちはフリーミッションで様々な仕事に挑戦しているが、大滝ダムを活用したアクティビティーや民泊などこれまでになかった職種も生まれているという。新たな事業に挑戦しているのは安田芳裕さんであり、川上村のツアーを主催している。地域おこし協力隊は新しい仕事を生み出す役割もあるが、安田さんは協力隊制度で給料をいただくことはチャレンジするうえで安心感があったと振り返った。記者の吉村岳朗さんは川上村では協力隊として月16日働く日が設けられているが、残りの時間は副業も認められている、やりたいことを探す時間に充てられるのでより仕事を見つけやすいのが特徴と話している。定住率の高さは説明会や村の見学会を開くことも背景にあると見られ、今月18日の協力隊の募集にも3人の応募があったと紹介している。
住所: 奈良県奈良市鍋屋町27
URL: http://www.nhk.or.jp/nara/
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