福井局からのニュース。関西電力は使用済み核燃料を巡って今日県側に説明を行った。関西電力は県内原発の使用済み核燃料の県外搬出へ向け、中間貯蔵施設の候補地を年内に確定させるとしていたが、今年6月、一部をフランスで再処理する計画を示し、県との約束を果たしたと認識を示していた。今日の会談で関西電力の水田本部長は核燃料の搬出先の1つとなる青森県六ケ所村の再処理工場の来年度上半期完成に向け審査が円滑に進むよう取り組むことや、フランスへの搬出を2027年度から開始すること、中間貯蔵施設の2030年ごろの操業を目指すことを説明した。その上で新たに乾式貯蔵施設を原発の敷地内に設置することを検討する方針を示した。これに対し中村副知事は「國の責任ある対応が不可欠」などと述べ、説明について原発立地の自治体などに意見を求める考えを示した。関電と資源エネルギー庁は副知事との会談のあと県議会に対しても説明を行い、議員からは「国として法律の改正などを行い使用済み核燃料の搬出や再処理に向けた計画に主体的に関わるべきだ」などといった意見が相次いだ。これに対し関電らは”乾式貯蔵施設が使用済み核燃料の最終処分場になることはない”と説明した。