秋田局から2度目の復活を果たした寝台列車「あけぼの」について紹介。上野~青森のブルートレイン。定期運行は2014年に終了している。秋田県小坂町の観光施設では引退した車両を9年前に宿泊施設として活用しているが、新型コロナなどの影響で休止に追い込まれていた。あけぼのの2度目の復活に向けて魅力を伝えようと活動してきた男性を取材。小坂鉄道レールパークのブルートレイン「あけぼの」は今月、5年ぶりに営業再開。あけぼのがデビューした昭和45年当時としては、冷暖房完備の客室は珍しく高嶺の花だった。当時の雰囲気が味わえる施設では2段ベッドで向かい合うB寝台で酒盛りをしたり、1人車窓を眺めながら物思いにふけったりと、39の個室は3日でほぼ満席となった。あけぼのの復活を誰よりも願っていたのが千葉さん。あけぼのは列車としての役目を終えた翌年に小坂町に移送され、宿泊施設として営業を始めた。連日賑わいを見せていたが、新型コロナの感染拡大で4年前から営業取りやめとなっていた。さらに車体にさびや雨漏りが発覚し、宿泊えいぎょうの再開目処は立たなくなった。それでも千葉さんはお客様からパワーを貰い、頑張らなきゃだめだと思ったという。そこで資料を作り、あけぼのの価値を町に訴えた。その熱意を受けて、町も予算に修繕費用を計上。不足分はクラウドファンディングを活用した。想定を超える寄付のおかげで車体が修復されたあけぼの。それでも車内は製造から50年余りのため、傷みは隠しきれない。再開に際し、敷地内の線路を往復する動くブルートレインのイベントを開催。大成功となった。この施設は冬は施設自体が休園となる。今年の宿泊営業は10月まで。